ご夫妻 俊幸さん (36歳 神奈川県) 和代さん (30歳 東京都) ※成婚時の年齢です
父の病気が再びチャレンジする気持ちを奮い立たせてくれました。
そしてここには「お見合い」の昔ながらの優しさと思いやりがありました。僕は女性との会話があまりはずまなくて、
学生時代からずっと苦手意識をもっていました。
女性を前にして会話が途切れるとどうすればいいかわからなくなり、
あせればあせるほど緊張してきて沈黙が続いてしまいます。また、以前に入会していた結婚情報サービス会社では、
自分からメールでの連絡を取り、
初めて女性と合う段取りをつけなくてはならなかったのですが、
そこにいくまでの過程で、結構疲れてしまうんです。
そして初めて会った後も、自分の第一印象はどうだったろうと、心配で不安で…。
「また会いたいです」って、なかなか連絡することができませんでした。あいだに入って、相手の気持ちを聞いてくれる
アドバイザーのような人がいないところだったので、
結局、交際まで発展する出会いがひとつもなく、登録期間が終了してしまいました。そのあと悶々としていたのですが、父親が病気をしたこともあって
やっぱり一人でいたのではダメだなと思い、齋藤さんの結婚相談所を訪ねました。
結構、勇気がいりましたけど、
そのときはもうここに頼むしかないって、切羽詰まった心境でした。ところが緊張している僕に、齋藤さんがまず話してくれたのが、
「まずは練習ね。会えるように、私がお見合いの場を設定していくから、
あなたは会話がはずむように少しずつレベルアップしていくことが課題」って。
肩の力が抜けました。とても親しみやすく、アドバイスが明快なんです。4回目のお見合いまでは齋藤さんが同席してくれました。
今どきはお見合いの席に仲人さんが同席することはないのだそうですが、
齋藤さんが僕の言葉をひろうようにして話を広げてくれ、
それを女性の方にうまくつないでいってくれたので、
終始、なごやかで笑いのあるお見合いの席になりました。
「そうか!こういう風に話をもっていったらいいんだな」って
女性との会話の仕方が、だんだんわかっていきました。
僕の場合、仕事の場では会話には苦労していませんでしたから、
ことさら女性って構えなければいいんだと分かると、
次第に会話することにも慣れてきて自信もついてきました。5回目からは
「大丈夫よ!胸張って堂々とね」って齋藤さんに背中を押され
ひとりでお見合いの席に出られるようになりました。
信じてあきらめないこと。その瞬間は必ず訪れます。
9回目のお見合いの日、ホテルのロビーで和代さんに引き合わせてもらった時、
そのやさしい雰囲気に、ひと目で気に入ってしまいました。
こういう女性と結婚できたらいいなって、ティールームへの階段を上りながら感じました。
会話もそこそこ盛り上がり、ティールームでもどうにかうまくりードすることができ、
この日は、自分なりに上出来、80点かな、と思っていました。お会計のレシートがカーペットに落ちたときに、
和代さんが「あらあら」って拾ってくれたんですが、その時
「この女性は、僕の足りないところをカバーしてくれる人だな」って直感しました。
家に帰る電車の中では、胸がドキドキしたのをよく覚えています。でも彼女のことを齋藤さんに何て報告しようかなって、迷っていました。
なぜなら、僕に対してどんな印象を持ってくれたのか、
彼女の気持ちがわからなかったからです。「ドライブがお好きなんでしたら、今度、高尾山方面へでも」
と話を向けたとき「はい」と笑いながら答えてはくれたけれど、
それはその場だけのことかもしれないですし。
相手の心がつかめないと不安で、即OKの返事って出しにくいんですよね。
断られた時カッコ悪いなって躊躇してしまう。そんなことを考えながら帰宅すると、
早速、齋藤さんの方から電話をかけてきてくれました。
「お口は上手ではない男性だけれで、人柄がとっても誠実そうで、
好感を持ちましたって女性の方は言ってるよ、どうしようか?」って。嬉しかったですね。
女性に好い印象を持ってもらえたということは、やっぱり凄く嬉しかったですね。
そしてその気持ちを伝えてくれる人がいるってことが、とてもありがたかったです。反射的に「今日、紹介いただいた女性にまたお会いしたいです」って答えていました。
それが土曜日だったのですが、翌日の日曜日に一緒に食事に行くことが決まって、
齋藤さんからは、女性が好みそうなお店をあれこれ教えてもらいました。
男同士では居酒屋風の店ばかりですから。
アドバイスをもらって店を予約できると、自信を持ってデートに臨めます。
的確なフォローとアドバイスで、デートプランを立てることができ
彼女と二人楽しい時を過ごすことができました。それからは和代さんとカラオケに行ったり、ドームへ野球観戦に行ったり、
高尾山へドライブしたり、楽しかったです。(人生で最良のとき!)
女性との交際がそこまで進むことって今までなかったですから。
一つ一つのデートではネットで場所を調べたり予約をとったりしましたが、
そのたび「齋藤さ~ん」とTELで相談していました。そのときいつも言われたことは「とにかく女性を楽しませる」ということでした。
男ってどうしてもひとりよがりになってしまうんですよね。
ましてや僕の場合、経験が少なくて、女性がどんなものを好むかがわからないですから、
齋藤さんのアドバイスはとても心強くていつも安心してデートに臨むことができました。初めてのお見合いから、8回目のデートのときに
僕は転勤が多いかもしれないということを和代さんに思い切って話しました。
言わなくちゃとは思っていたのですが、なかなかそのタイミングがつかめなくて、
この日、表参道付近を歩いていたときに打ちあけたんです。向かい合っているときより、一緒に歩いているときのほうがいいかなと思って。
そうしたら「私、それでもいいわよ」っていう返事でした。
案外あっさりしていて拍子抜けでしたね。
そして「両親とも、娘は結婚したら家を出るもんだと考えている」って。
ジワーっときて嬉しかったのですが、
でもそれは僕についてきてくれるという意味なのかどうか、
そこまでを確かめることはできませんでした。
それを聞いたらこの交際が終わってしまうような気もして、ちょっと怖かったんです。
ドキドキのプロポーズも、背中を押してくれる人がいたからこそ、
自然にそしてはっきりと口にすることができました。2~3日して齋藤さんから電話をいただき、
「彼女、あなたからのプロポーズを待ってるわよ。
そんなにじらさないで、そろそろ行く時よ。ゴーサインよ」って。
感激してもう、飛び上がらんばかりでした。
彼女の方でも僕と結婚するつもりでいてくれるのだと知り、
わずかな不安のためにふんぎりがつかなかった僕も、
いっさいのモヤモヤが晴れてすがすがしい気持ちですぐに彼女へ電話しました。そして早速、翌日のデートを約束し、そこでプロポーズをしたんです。
この日は待ち合わせ場所で顔を合わせるなり、すぐに
「僕と結婚してください」って言っていました。